1997年4月24日、『ストリートジャック』創刊!
2017年6月号で創刊20周年を迎える『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返ります。
日本で独自の進化を遂げたスニーカーカルチャー
創刊のきっかけになっただけあり、巻頭特集はスニーカー。
当時のいわゆる「若者ファッション」は女子はアムラー(ギャル全盛期)、男子はハマダー(アメカジ全盛期)という時期を経て、キムタクがファッションリーダーとしての地位を不動のものにしていた頃。日本のストリートがまだまだアメリカからの輸入カルチャーを拠り所に成り立っていた(と言える)中、日本のストリートファッションに「独自性」をもたらすきっかけとなったのが、スニーカーであり、「エアマックス」だった。
「ネットで検索」なんてない時代なので、ファッション誌は当時の若者にとって検索サイトのような役割。
雑誌は国内外のスニーカーを細部に渡ってとにかく分析をしまくり、読者はそれを見て、とにかく人が持っていないレアものを探しまくった。
それは今ならゲームに課金してレアキャラをゲットする感覚に近かったのかもしれない。
スポーツシューズからファッションアイテムになったスニーカー。
それは90年代後半の日本で「コレクターズアイテム」としての新たな進化を遂げ、やがて世界中に「スニーカーヘッズ」を生み出すことになる。
…とは言え、あくまでストリートジャック創刊時の背景としての話。
諸説ありますので、ご容赦を。